池田維・理事長と直木賞作家・乃南アサさんが台湾の魅力について対談し、その内容が隔月誌「歴史通」９月号（ワック出版）に掲載された。

池田理事長は、２００５年から同８年まで交流協会台北事務所（日本大使館に相当）代表、退任後も同協会顧問を務め、日台関係の交流促進に努めているが、乃南さんも昨年秋、「美麗島紀行」を出版するなど台湾への熱い想いを馳せていることから、この対談が実現した。

乃南氏は、ミステリー作家として知られ、９６年に「凍える牙」で直木賞を受賞したが、東日本大震災で、台湾の人々が届けた巨額の支援金に感激し、台湾に強い興味を持つようになったという。

対談は「なぜ台湾に心惹かれるか」をテーマとし、台湾の民主化、日本の統治時代の教育、農業、衛生行政などの遺産、台湾の多民族性など多岐にわたって議論が展開されているが全体的に、台湾側の強い対日関心に比べ、日本側の知識、理解度の低さが目立つていることを訴えている。また、日本側には、統治時代の負の側面についても学ぶ必要性があるとの認識で両氏は一致した。（副理事長・石川　弘修）

賛助会員受付中！

当NPOでは、運営をサポートしてくださる賛助会員様を募集しております。