講演依頼、コラム執筆、国際交流企画など、ご相談は無料です
賛助会員 春海 二郎
(筆者は長年、在日イギリス大使館に勤務し、
ちょうど1年前の7月1日にお送りしたむささびジャーナル244号の中に「日本の平和度・イラクの平和度」という記事が出ています。国際経済・平和研究所(IES: Institute for Economics & Peace)というthink-tankが毎年発表している世界平和度指数(GPI:Global Peace Index)というランキングの2012年版に関する記事だった。このほど2013年版のGPIが発表されたのですが、それによると調査対象となったのは162カ国、トップ10とボトム10は次のようになっています。
トップ10 | ボトム10 | |||||
1 | アイスランド | 1.162 | 153 | 中央アフリカ共和国 | 3.031 | |
2 | デンマーク | 1.207 | 154 | 北朝鮮 | 3.044 | |
3 | ニュージーランド | 1.237 | 155 | ロシア | 3.060 | |
4 | オーストリア | 1.250 | 156 | コンゴ民主共和国 | 3.085 | |
5 | スイス | 1.272 | 157 | パキスタン | 3.106 | |
6 | 日本 | 1.293 | 158 | スーダン | 3.242 | |
7 | フィンランド | 1.297 | 159 | イラク | 3.245 | |
8 | カナダ | 1.306 | 160 | シリア | 3.393 | |
9 | スウェーデン | 1.319 | 161 | ソマリア | 3.394 | |
10 | ベルギー | 1.339 | 162 | アフガニスタン | 3.440 |
それぞれの国の横にある数字が平和度指数で、これが1に近ければ近いほど平和度が高いということなのですが、それぞれの国について「国内外における紛争の有無」「近隣諸国との関係」「国内の犯罪件数」「政治的安定度」「暴力的なデモの可能性」「人口10万人あたりの囚人数」「GDPに占める防衛費の割合」等々、22に上る項目を調査・分析しています。IESによると犯罪件数のような国内要因と隣国との領土争いのような国外要因の比率は6:4であるとのことです。ちなみに英国は44位(1.787)、韓国は47位(1.822)、アメリカは99位(2.126)、中国は101位(2.142)などと記録されています。